オーナー様が考える部屋の価値 < 入居者が考える部屋の価値
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賃貸物件の入居率を高めるために行う空室対策の基本は、「入居者に家賃以上の価値」を見いだしてもらうことです。空室対策の一般的な方法は、以下の3つになります。
もっとも一般的な賃貸物件の空室対策は家賃を下げることです。入居者が考える価値に近い家賃に設定すれば、空き部屋は埋まりやすくなります。反面、家賃を下げれば入居者の質が悪くなり、家賃の滞納やゴミの問題といったトラブルが増える可能性もあります。当たり前ですが家賃収入も減ってしまいます。手軽な空室対策ですが、リスクが伴うことも十分に理解しなければいけません。
いくら魅力的な物件でも募集方法がニーズとずれていたら入居者は増えません。物件を取り扱っている不動産会社と相談し、一度募集広告をチェックしましょう。物件の内容や立地からターゲットやアプローチを変えてみるのも手です。
古い賃貸物件ほど空き室になりやすい傾向があります。それらを改善するための空室対策がリフォームやリノベーションです。原状回復を行うリフォームや建物を刷新するリノベーションを実施することできれいで清潔なお部屋にでき、競合物件との差別化を図れます。リフォーム・リノベーションをするためにコストはかかりますが、長期的に賃貸経営を考えた場合は非常に有効な手段でしょう。
防犯カメラやカードキーといった防犯対策、インターネット接続やBS・CSの視聴環境といった設備も大事ですが、入居者が内覧時に見ているのは「きれいで清潔な部屋なのか」といった全体的な印象です。お部屋の見学で防犯カメラやカードキーを確認する方は少ないと思いますが、デザインや間取りの確認は絶対にするはずです。そこで賃貸物件の空室対策を考えた場合は、目につきやすい部分をきれいに見せることが重要です。
床や壁についた汚れを落とし、もとの状態に戻すリフォーム(原状回復)をすれば、部屋をきれいにすることができます。しかし、それだけでは競合物件との違いを明確に提案できないケースもあります。ターゲットやニーズに合わせて、お部屋のデザインを変えることが求められるケースも。リノベーションによって付加価値を与えることで競合物件と差別化でき、内覧者の記憶に残り入居率アップにつながります。